バルトレックスとアルコールの飲み合わせは避けるべき
バルトレックスを服用している間はお酒を飲まないのが無難です。
添付文書の禁忌事項に、バルトレックスとお酒の併用についての記載があるわけではありません。飲み合わせることは禁止されていないのですが、アルコールには血行を促進する作用があるため、炎症が悪化する可能性があります。
アルコールを分解する速度は個人の体質によって大きな差があります。人によっては少量のお酒を飲むだけでも全身の血流が促進されて、ウイルスによる炎症の治りが遅れてしまう事も考えられます。
お酒への耐性が強い方でも、ヘルペス治療に好影響を与えるわけではありませんので避けた方がいいでしょう。
バルトレックスを服用中にうっかりお酒を飲んでしまった場合でも、体に変化が見られない時には医師に相談する必要はありません。患部に痛みや痒みなどが発生した場合は、お酒とバルトレックスの併用が影響していることも考えられます。不安を感じた場合は一人で悩まず医師に相談することをおすすめします。
ウイルスのDNAの複製を阻害する目的で服用されているバルトレックスは、服用方法に気を付けなければ身体に負担をかけてしまいます。疾患の影響が長引いてしまう可能性もあるので注意が必要です。
バルトレックスはロキソニンと飲み合わせてOK
バルトレックスは痛み止めとの相性の良さでも信頼されています。ウイルスが影響して強い痛みを感じる帯状疱疹などを発症した際には、バルトレックスだけでなく痛み止めを併用して治療を行うケースがあります。ロキソニンやカロナールなどは併用される機会が多いです。
しかし、帯状疱疹の痛みだけが長引いていて治らないといった症状には、ロキソニンが効かない場合もあるため注意が必要です。
帯状疱疹の皮膚症状が治った後に、痛みだけが引かずに続いている場合は、帯状疱疹後神経痛である可能性があります。帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛は痛みの発生する仕組みが異なるためロキソニンが有効とは言えないのです。
帯状疱疹後神経痛の治療には、抗うつ薬や、抗痙攣薬などの薬が用いられています。治療法も多くありますが、対応の仕方は患者の病気の症状で大きく変わります。帯状疱疹の皮膚症状が治った後に、痛みが長引いている場合は医師に相談してみることが大切です。
また、単純疱疹(口唇ヘルペスや性器ヘルペス)が原因で発生する痛みは軽度で済む事が多いので、痛み止めが使用される頻度は多くはありません。しかし、状況に応じて痛み止めが処方されることもあります。
バルトレックスと飲み合わせの相性が悪い薬【併用注意】
バルトレックスには飲み合わせの相性が悪い併用注意薬と言われる医薬品があります。バルトレックスと併用注意薬を飲み合わせてしまうと何らかの健康被害を受けてしまう可能性があるため要注意です。
バルトレックスの併用注意薬に指定されている薬剤は下記の4種類です。
1つ目はプロベネシドです。もしも飲み合わせた場合は、活性代謝物のアシクロビルを上手く排泄できない状態が続く可能性があります。バルトレックスの作用が過度に働いてしまうことが考えられます。
2つ目はシメチジンです。プロベネシドと同じくアシクロビルの排泄が抑えられて、過度に作用する危険性があります。
3つ目はミコフェノール酸モフェチルです。併用することでバルトレックスとミコフェノール酸モフェチルの両剤の代謝物の排泄が抑制される可能性があります。
4つ目はテオフィリンです。両剤を飲み合わせることでテオフィリン中毒症状が出ることがあります。
バルトレックスの作用が強く出てしまうことは、悪い影響でないように感じてしまいますが、強い副作用を感じる危険性があります。
バルトレックスと何らかの薬を飲み合わせる際には、併用注意薬でないかを確かめましょう。健康被害を受けずに、バルトレックスの治療効果を適切に得るためには大切なことです。