バルトレックスを授乳中の方が服用する場合は慎重に!
バルトレックスは、授乳婦の服用は慎重に行うこととされていて、活性代謝物のアシクロビルがヒト乳汁中へ移行することが添付文書にも書かれています。
バルトレックスは単純ヘルペスウイルスに効く薬であるため、単純疱疹の治療などにしばしば利用されます。授乳中の方が服用をする場合は、胎児への影響に注意する必要があります。
日本の本の中には授乳をしていたら中止するように書かれていることもありますが、国立成育医療研究センターで使用が可能とされている薬です。医療研究を行うような機関が使用できるとしていますので心配し過ぎる必要はありません。
バルトレックスは服用後約2時間で血液中の薬の濃度がピークになるため、授乳後に飲むといった工夫をすることで、より安全に使用できます。
単純疱疹は単純ヘルペスウイルスが原因で起こる病気で、放っておいても自然に症状が改善する疾患です。ですが、治療すればお母さんへの負担が軽減しますし、赤ちゃんにうつす可能性も減らせます。
1人で悩まずに医師に相談の上、ヘルペス治療を検討してみるといいでしょう。
母乳を介して赤ちゃんに影響を及ぼすこともあるため、お母さんは飲む薬に気を使います。一時的に服用をやめるべきか、必要な分量だけを飲むようにするのが良いかなど、悩みは尽きません。
まずはその薬が授乳中に服用しても問題がないのかを調べたり、専門的な知識を持っている人の判断を仰ぐことが大切です。
妊娠中の方は有益性が高い時のみバルトレックスを服用可能
妊娠していたり妊娠している可能性のある方は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される時だけ、バルトレックスを服用できます。
基本的に妊娠中や妊娠をしている可能性がある方が薬を服用する場合は、胎児への影響を考慮するため慎重にならざるを得ません。医師が正しい診察を行えるように症状をしっかりと伝えて、治療を行うか否かの判断はゆだねましょう。
バルトレックスの添付文書に、妊娠10日目のラットに大量(200mg/kg/day以上)のアシクロビルを皮下投与した動物実験の結果が記されています。その実験では、胎児の頭部及び尾の異常が認められたと報告されているようです。
このような異常も確認されていることから、有益性が認められる場合にしかバルトレックスは服用はできません。
添付文書は、医師や薬剤師に対して医薬品情報を提供するために、医薬品などへの添付が義務付けられている書面です。薬の使い方や、副作用についてだけでなく、臨床試験や動物実験についても記されていることが多いです。ここに記載されていることをしっかりと把握しておくと安心して使用できます。
バルトレックスを服用して生理が遅れる可能性は低い
バルトレックスを服用したら生理が遅れてしまったという声を耳にすることがありますが、バルトレックスで生理が遅れる可能性は低いといえます。
ヘルペス治療などでバルトレックスを服用している場合は、もともと体調面が優れなくて、疲れが溜まっている状態が多いです。遅れの原因は体調不良や疲れであることが考えられます。
バルトレックスが生理周期を乱しているとしたら、バルトレックスがホルモンに何らかの影響を与えていることになります。
しかし、バルトレックスにはホルモンを変化させる作用はありません。ですから、バルトレックスを服用したことが遅れに直結しているわけではなく、その他の要因によって引き起こされていることが予想されます。
ヘルペスは免疫力が落ちた時に再発する傾向があるため、ストレスや疲れは大敵です。現代はストレス社会と言われていますが、上手にストレスを発散し、疲れをためないように生活のリズムを改善することを心がけましょう。
日々の生活に気を付けることで、ヘルペス治療と生理周期へ好影響を与えます。